元大関の栃ノ心さんの引退や近況についてまとめました。
- 栃ノ心の引退理由は?
- 引退後の近況は?
「栃ノ心剛史」(とちのしんつよし)の四股名で、東ヨーロッパや西アジアに区分されるジョージア出身の大相撲力士として大活躍した人気力士!
そんな彼の引退や現在をご紹介します。
栃ノ心の引退理由は「左肩の怪我の悪化」
栃ノ心さんの引退理由は「左肩の怪我の悪化」です。
以前から痛めていた部分ですが、2023年1月場所4日目に脱臼してから悪化して力が入りませんでした。
そして、2023年5月場所で5連敗後の6日目に現役引退を発表しています。
日本相撲協会は大相撲夏場所6日目の19日、元大関で東十両5枚目の栃ノ心(35)=本名レバニ・ゴルガゼ、ジョージア出身、春日野部屋=の現役引退を発表した。初場所で負傷の左肩が悪化。両国国技館で記者会見し「力が出なくなり、相撲を取るのが怖くなった」と語った。親方になるための日本国籍は取得しておらず、協会には残らない。
出典元:https://www.nikkei.com/
1987年10月13日生まれで、2006年3月場所に初土俵入りしてからキャリア15年以上のベテラン力士です。
怪力を活かしてスピード昇進を続けていましたが、2013年7月場所で右膝前十字靱帯断裂という大怪我を追いました。
番付は西前頭11枚目から三場所全休を挟んで幕下55枚目まで転落、どん底と言える気持ちの日々を過ごしています。
ただ、師匠やファンの支えによって奮起して、2018年1月場所の幕内初優勝や2018年7月場所の大関昇進などを果たしました。
そして、大怪我を乗り越えたヨーロッパ出身の力士のご活躍は大きな反響と人気を呼んでいます。
ただ、年齢的な問題だけでなく、怪我だらけの身体的にも満身創痍で限界が訪れていたといっていいでしょう。
最後は左肩の怪我の悪化により2023年5月に引退、2024年2月には引退相撲&断髪式を行いました。
横綱の照ノ富士さんや父親のザザ・ゴルガゼさんを始め、元横綱の朝青龍さんや医師の高須克弥さんなど約300人がハサミを入れています。
人気力士の引退は寂しいですが、新たな門出を多くのファンや関係者が見送りました。
栃ノ心の引退後の近況
栃ノ心さんは「Royal Georgia」(ロイヤルジョージア)という会社を立ち上げ、出身地のジョージアワインの輸入・販売を行っています。
埼玉県所沢市にある北田屋本店様にてGEORGIAN の KISI🍇RKATSITELI🍇MTSVANEの3種類をお買い求めできます🍷
— 栃ノ心 剛史 (@tochinoshin) July 25, 2023
ぜひお近くの皆様お立ち寄り下さい。#栃ノ心 #ジョージアワイン #オレンジワイン #無添加ワイン pic.twitter.com/NV0uoJniw8
現役引退後に友人と協力して起業した貿易会社で、はじめは平社員だったようですが現在は奥さんの英美夫人と一緒に経営しているようです。
ワイン以外にもハチミツなどを取り扱い、経営は順調みたいですね。
なお、事業を始めた理由としては下記のようにインタビューで応えていました。
「人生の半分以上を日本で過ごしました。地方場所から東京に戻ると『ああ、地元だな』って感じ。だから、ジョージアと日本を行き来できる仕事がしたかったんです。また、日本ではジョージアのワインが飲めるお店がまだ少ない。歴史や個性があって、こんなにおいしいワインが祖国にあるのだから、日本の皆さんに知っていただきたきたいなと思ったのがきっかけですね」
出典元:https://autograph.ismedia.jp/
出身地のジョージアはワイン発祥の地といわれるくらいワイン造りが盛んなんだそうです。
そして、栃ノ心さんのおじいさんは小さなワイナリーを持っていて、小さい頃は手伝ったりもしていました。
そういった背景や日本への思いから、貿易会社の設立とジョージアワインの輸入・販売を思いついたみたいです。
事業は順調な滑り出しを見せていて、素晴らしいセカンドキャリアをスタートさせたといっていいでしょう。
このまま規模を拡大していけば、大関時代の年収を越える日が来るかもしれません。
なお、大関の給与は月額で250万円、年収にすると3,000万円です。
ボーナスはありませんが優勝賞金や取組に勝った時に貰える懸賞金などがあるので、実際はもう少し高いと思います。
会社経営に明るくないのでよく分かりませんが、さすがに企業一年目で越えられるとは思わないので、今後の事業の成長に注目したいです。
ちなみに、栃ノ心さんはお酒大好きで、昔に比べると量は減ったそうですが、現在もワイン3本くらいなら酔いもしないで余裕みたいですね。
さすが欧州出身!ワインの輸入・販売は適職なのかもしれません。
栃ノ心が親方にならなかった理由
栃ノ心さんは引退と日本国籍の取得タイミングが噛み合わず、親方になりませんでした。
2024年1月のインタビューで親方などの指導者にならなかった理由を聞かれ、下記のようにお話されています。
「3年やってみようか、という迷いはありました。でも、日本国籍を取るのに時間がかかり、引退までに間に合わなかった。最後は左肩のケガで引退しましたけど、それまでも何度もケガを乗り越えてきたから、左肩のケガも乗り越えて、もっと現役を続けられると思っていました。でも、体ボロボロでダメでした。最後は相撲を取るのが怖くなり、戦えずに負けるのが悔しく、恥ずかしく、引退を決めました」
出典元:https://www.nikkan-gendai.com/
引退した力士たちのセカンドキャリアとして最もメジャーな道が親方になることだと思います。
特に現役時代にご活躍した力士の多くが選ぶ道といっていいでしょう。
偉大な先人たちが増え、空きがないなどの問題もあるみたいですが、これまでのつらく厳しい経験を活かすことが出来るので、力士にとって人気のセカンドキャリアといえるかもしれません。
また、素晴らしい成績を残した力士たちの技術や経験を引き継いでいくうえでも重要みたいです。
そして、栃ノ心さんも興味自体はあったようですが、国籍の問題が大きなハードルになったみたいですね。
そこで、ずるずると時間をかけるよりも心機一転、ジョージアワインの輸入・販売という新事業を立ち上げることを選んでいます。
かなり思い切りがよく、勇気のいる決断だったと思いますが、現在の充実した表情を見る限り大成功だったといえるかもしれません。
栃ノ心の引退理由や引退後の近況まとめ
- 栃ノ心の引退理由は「左肩の怪我の悪化」
- 引退後は出身地のジョージアワインの輸入・販売を行う「Royal Georgia」という貿易会社を経営
- 引退と日本国籍の取得タイミングが噛み合わなかったので親方にはならなかった
今回は元大関の栃ノ心さんの引退や近況についてまとめました。
年齢や身体的に満身創痍で、最終的には左肩の怪我によって引退を決めています。
引退後は出身地のワインを取り扱う会社を立ち上げ、事業は順調な滑り出しを見せているようです。
SNSで発信している近況を見ても充実した幸せな日々を送っている様子が伝わってきます。
親方になった姿も見てみたかったですが、今後も新たに進んだ道で頑張ってほしいです。
コメント