大相撲力士の尊富士(本名:石岡弥輝也)さんが2024年3月場所14日目に負った怪我の状況についてご紹介します。
- 尊富士の怪我の状況は?
- 千秋楽に出場できる?
- 2024年3月場所の優勝の行方
四股名「尊富士弥輝也」(たけふるふじみきや)としてスピード相撲を武器に若手力士ながら大活躍!
そんな彼の怪我の状況についてまとめました。
⇒【追記】結論から言うと尊富士さんは出場できて、110年ぶりの快挙となる新入幕優勝を達成しました!
尊富士の怪我の状況は?【2024年3月場所】
尊富士さんは足首の靭帯を痛めているそうです。
2024年3月場所14日目の元大関・朝乃山さんとの取組で右足を負傷しました。
具体的には下記のように報道されていて、多くの相撲ファンが心配を寄せています。
立ち合いはいつものように思い切り、鋭く当たった。朝乃山得意の右差しを許し、圧力をかけられたところを踏ん張った瞬間。映像では右足をひねったように見えた。右足を引きずるように土俵を下り、車椅子で医務室に運ばれた。右足の膝から下をギプスで完全固定。会場内で診察した医師は「レントゲンを撮ってみないと分かりません」とだけ説明した。尊富士は無表情で無言で、大阪市内の病院に救急車で搬送された。
出典元:https://news.yahoo.co.jp/
「車いす」「ギプスで完全固定」などから軽傷と楽観視するのは難しい状況でした。
大事を取って念入りな処置をしていた部分はあると思います。
ただ、取組直後に動けなくなるような重症ではなかったとはいえ、場合によっては長引く可能性もあるかもしれません。
地元の青森県から見守っていた家族もとても心配していました。
そして、病院には三時間ほどいて深夜に帰宅したそうです。
それでも翌日、朝稽古に姿は見せませんでしたが、14:17に自力で歩いて場所入りしています。
強行出場となり、見事に優勝を達成した後、師匠の伊勢ケ浜親方は怪我について聞かれて下記のように応えていました
尊富士の足首の状態について相撲が取れるような状態だったのか?と聞かれると、「まぁ無理でしょうね。じん帯が伸びてますから」と言及。
出典元:https://www.sponichi.co.jp/
靭帯の怪我は重傷といっていいと思いますが、本当に凄いですね。
元々、高校生時代に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、大学生時代には右膝も負傷しました。
そして、思うような成績を残せなかった悔しさをバネに怪我を乗り越えて現在ご活躍しています。
もしかしたらそういった経験が役に立ったのかもしれません。
【追記】後に「右足関節捻挫、靱帯損傷」という診断内容が出て、春巡業を休場しています。
2024年3月場所14日目の取組動画
尊富士さんが怪我をした2024年3月場所14日目の取組動画は下記の通りです。
再生時間0:55~あたりの立ち合い直後に右足を痛めたようで、勝敗は元大関・朝乃山さんに寄り切られて2敗目になっています。
素人目にはよく分かりませんでしたが、土俵から降りた後に足を引きずっている様子は痛々しいです。
勝てば110年ぶりの新入幕優勝という快挙達成だったので、もしかしたら普段よりも気負いがあったのかもしれません。
その影響が怪我に繋がってしまったのなら悲しい結果といえます。
そして、厳しい勝負の世界である大相撲の一面といえるかもしれません。
簡単には達成できないから快挙なのですが、悲劇といってもおかしくない状況でした。
尊富士は千秋楽に出場できる?
尊富士さんは2024年3月場所の千秋楽に強行出場しました。
幕内の優勝争いで単独トップを走っている新入幕で東前頭17枚目の尊富士(24)=伊勢ケ浜=が、千秋楽に出場する。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が「出る方向で調整している」と明かした。
出典元:https://www.daily.co.jp/
どうやら初めはご本人も出場は難しいと考え、師匠も止めていたそうです。
ただ、同門で憧れの大先輩である横綱・照ノ富士さんがお前ならできると後押ししてくれたそうですね。
歴史的な偉業がかかっているとはいえ、怪我のつらさや大変さも分かっているはずですし、選手生命にかかわるかもしれないので簡単には言えない一言だと思います。
そんな後押しを受け、ご本人も師匠も腹をくくって実際に会場入りしています。
なお、組み合わせとして対戦相手は10勝4敗の西前頭六枚目・豪ノ山さんでした。
番付としては新入幕で東前頭十七枚目の尊富士さんよりもちろん上ですね。
ただ、開幕から11連勝して実力が通じることは十分に証明しました。
そして、今場所は12日目の大関・豊昇龍さんと14日目の前頭筆頭・朝乃山さんに負けて2敗していますが、多くのファンが彼の強さを実感しています。
その実力を十分に発揮して千秋楽で勝利を収めて、見事な優勝だったといえるでしょう。
尊富士の快挙がかかった優勝の行方
尊富士さんの110年ぶり新入幕優勝という快挙がかかった2024年3月場所はすごく盛り上がっています。
そして、14日目終了時点で優勝の行方は下記に絞られました。
勝敗 | 四股名 | 番付 |
---|---|---|
12勝2敗 | 尊富士 | 東前頭十七枚目 |
11勝3敗 | 大の里 | 西前頭五枚目 |
10勝4敗 | 豊昇龍 | 西大関 |
琴ノ若 | 西大関 | |
豪ノ山 | 西前頭六枚目 | |
高安 | 西前頭八枚目 |
新入幕の尊富士さんが頭一つ抜け出して、大の里さんが星一つ差で後を追います。
このまま尊富士さんが千秋楽に出場できずに不戦敗になっても、大の里さんが敗れた場合は優勝が決まります。
もちろんご本人としては不本意だと思いますが、その場合は110年ぶり新入幕優勝という快挙に加え、不戦敗で優勝という珍事にもなるでしょう。
また、ちょんまげも結えていない大の里さんが優勝した場合は史上初の「ざんばら髪」(結っていない髪、乱れた髪のこと)優勝です。
どちらにしても2024年3月場所は相撲界の歴史的に残ることになるでしょう。
ただ、後を追う大関を含めた四人も黙って見ているわけではありません。
最善を尽くしてプレッシャーをかけ続けるはずなので、誰が優勝するのか要注目です。
⇒【追記】尊富士さんが15日目に勝利をおさめて優勝しました!110年ぶりの新入幕優勝、史上最速の10場所目優勝など様々な記録付きの偉業となっています。
尊富士のプロフィール
四股名 | 尊富士弥輝也 たけるふじみきや |
---|---|
本名 | 石岡弥輝也 いしおかみきや |
生年月日 | 1999年4月9日 |
年齢 | 25歳 ※2024年時点 |
出身地 | 青森県五所川原市 |
身長 | 184.0cm |
体重 | 143.0kg |
得意技 | 突き・押し |
所属部屋 | 伊勢ヶ濱 |
尊富士さんは保育園の頃から相撲を始め、小学生時代には全国大会でご活躍していました。
そして、高校三年生で全国高校総体個人3位、大学三年生で全国学生選手権団体優勝などの成績を残しています。
2022年8月に伊勢ヶ濱部屋入門を発表して、2022年9月場所に初土俵入りしてからは得意のスピード相撲を武器にご活躍中です。
尊富士の怪我の状況まとめ
- 尊富士は足首の靭帯を痛めた様子
- 普通なら相撲が取れないくらいの怪我の状況
- 2024年3月場所の千秋楽に強行出場
- 13勝2敗で見事に優勝
- 110年ぶりの新入幕優勝や史上最速の10場所目優勝などの記録付きの偉業となった
今回は大相撲力士の尊富士さんが2024年3月場所14日目に負った怪我の状況についてご紹介しました。
予想できなかった劇的な展開で、歴史に残るような2024年3月場所だったと思います。
優勝おめでとうございました!そして、ゆっくりと療養に励んでほしいです。
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