元大相撲力士で第69代横綱の白鵬さんの引退についてまとめました。
- 白鵬の引退理由は?
- 引退後は親方として活動中
現役時代に横綱「白鵬翔」として大活躍して、引退後は間垣親方⇒宮城野親方となって相撲部屋「宮城野部屋」を引っ張る相撲界の大スター!
そんな彼の引退についてご紹介します。
白鵬の引退理由は「右ひざの怪我の限界」
白鵬さんの引退理由は「右ひざの怪我の限界」です。
2021年10月1日の引退会見でもご本人の口からお話されていました。
白鵬は会見で「右膝が言うことを聞かなくなった」と引退の理由を語った。そして「相撲が大好きで幸せ者だと思う。全部出し切った。活躍の場を与えてくれた日本相撲協会には感謝している」と感謝の言葉を述べた。また批判を浴び続けた晩年の荒っぽい取り口については「けがをしてから理想の相撲が取れなくなり、鬼になって勝つのが横綱相撲だと考えていた。(相撲を)直そうとも思ったが、最終的には期待に応えられなかったかもしれない」と明かした。
出典元:https://www.tokyoheadline.com/
数々の偉業を成し遂げてきた横綱の身体は満身創痍だったといえるでしょう。
両腕や両足で怪我をしていない部分の方が少ないといえるかもしれません。
徹底した基礎運動へのこだわりと柔軟な体質によって怪我の少ない力士といわれていますが、激しい立ち合いが何日も続く大相撲の世界では仕方ない部分でもあります。
その中でも右ひざは引退を決意させるほど重傷でした。
振り返って分かった範囲でいうと、2006年9月場所初日に稀勢の里さんに敗れた時、はじめて痛めたようです。
その後、2018年10月中旬には秋巡業を離脱して右膝と右足首の手術を行っています。
2020年7月場所の途中休場も右ひざの悪化が原因で、さらに僅か半年後の2021年3月場所も右ひざの違和感で途中休場しました。
二回とも手術を受けて再起を図っていますが、医師からは次に痛めたら人工関節にするしかないといわれています。
年齢的にも30代中盤を迎え、怪我に配慮しつつ、横綱として勝ちにこだわるための試行錯誤で様々な意見も言われていました。
そして、数々の偉業を達成してきてやりきった満足感もあったと思います。
そんな彼が引退を選んだのは自然な流れだったといえるかもしれません。
引退を決意した2021年の名古屋場所
白鵬さんは2021年7月の名古屋場所で引退を決意しました。
途中休場を含めると6場所連続休場明けの出場です。
加えて、大相撲協会から成績不振や休場の多い横綱に対して行われる対応の中で、二番目に重い「注意」も受けていました。
そのため、まさに進退がかかった大一番だったといえるでしょう。
そんな大相撲人生の集大成で全勝優勝を達成した白鵬さんですが、四日目に対戦した隆の勝さんとの取り組みで引退を決意したと振り返っています。
なりふり構わず張り手を繰り出したものの、隆の勝に土俵際まで追い込まれ、紙一重のところで、突き落としが決まって、白鵬は白星を拾った。
「隆の勝との相撲で、力の限界に気付かされました。もう、ごまかしは利かない。現役引退を決めたのは、この一番です」
出典元:https://news.yahoo.co.jp/
そして、元々目標にしていた10勝を達成した名古屋場所10日目に宿舎へ戻った後、親方や関係者に引退を伝えています。
子供たちからは頑張ってほしいといわれたそうですが、やれることをやりきって感じた限界だったので気持ちが変わることはなかったようです。
万感の思いを持って臨んだ名古屋場所千秋楽では、土俵に額をつけて感謝の気持ちを伝えました。
最多幕内優勝45回や最多通算勝利1,187勝など、偉大な横綱として歴史に名を刻んだ彼の雄姿は今後も末永く語り継がれていくでしょう。
なお、東京オリンピックまで現役を続けるという父親との約束や、照ノ富士さんの横綱昇進、所属する宮城野部屋で新型コロナ感染などが重なったため、実際の引退は2021年9月の秋場所が終わった後になりました。
2021年9月27日に引退を申し入れ、9月30日に大相撲協会で受理されています。
その後、10月1日に引退会見を開いて思いを語り、2023年1月28日に断髪式が開かれました。
白鵬の引退後は親方として活動中
白鵬さんは引退した後、親方として活動しています。
現役時代に数々の批判を呼ぶ言動があったため、自覚ある行動をするといった内容の誓約書を書いた上で、引退と同時に年寄「間垣」を襲名しました。
そして、間垣親方としてはじめは大相撲協会の指導普及部や社会貢献部に配属されて活動していたようです。
その後、2022年7月28日に師匠の12代宮城野と名跡を交換して、13代宮城野を襲名したことで「宮城野親方」になりました。
宮城野部屋も継承して部屋持ち師匠となり、現在は弟子たちを育てています。
現役時代とは異なり、指導者として難しい部分はたくさんあると思いますが、親方としてのご活躍も楽しみです。
白鵬の引退まとめ
- 白鵬の引退理由は「右ひざの怪我の限界」
- 医師からは次に痛めたら人工関節にするしかないといわれていた
- 2021年7月の名古屋場所で引退を決意
- 具体的には四日目に対戦した隆の勝との取り組みで決意して十日目に親方などに伝えている
- 引退後は間垣親方として大相撲協会の指導普及部や社会貢献部に配属された
- 12代宮城野と名跡を交換して「宮城野親方」になった後は弟子たちを指導している
今回は元大相撲力士で第69代横綱の白鵬さんの引退についてまとめました。
数々の偉業を成し遂げた人気力士の引退を多くのファンが見送り、親方として更なるご活躍を楽しみにしています。
現役時代とは違った苦労も多いと思いますが、これからも頑張ってほしいです。
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